5版のキャンペーンシナリオに参加することになったんですよ。
事前の打ち合わせで振り分けられたのは秘術枠。
「じゃあウィザードは前にやってるし、ソーサラーかウォーロックでやるわー」
そう宣言して、準備はじめるじゃないですか。
キャンペーンのプレイヤーなんて久しぶりなんで、ちょっと気合いいれて色々検討してみたんですけどね。
1st arcaneならウィザード一択だわコレ。
だって、使える呪文の種類がダンチなんですもの。
いやお前の話じゃねェよ。
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やっぱ1st arcaneって、単純な攻撃力とかよりは、状況対応力とか柔軟性が求められるじゃないですか。
3.5eとかだとその辺をスクロールで埋めることもできたんですが、5eじゃDMG発売前ってこともあってスクロールが普通に入手できるかどうか(そもそも従来通りの使い方ができるかどうか)もわからねえときた。
そして、PHBのクラス別呪文リストを見てもわかるように、ウィザードは使用可能呪文の数がずば抜けている。
おまけに習得できる呪文数も多く、デフォルトで儀式も使えるなど有利な点が多い。
こうなると、秘術枠一人のパーティーじゃあ、ちょっとウィザード以外は選びにくい感じに。
しかし、不可能を可能にする! あえて困難に挑戦する!
それが俺たち! 特攻野郎Dチーム! でも頭文字D列のクリーチャーは勘弁な。
だからお前じゃねえって。たしかにDで始まるけど。
という精神に基づき、不利を承知でソーサラーかウォーロックを強行することに決定した。
なあに、他のPLがベテラン揃いだし何とかしてくれるって。
【はた迷惑なうえに他力本願】
ということで、まずはクラスを比較してみた。
といっても基本性能はほとんど変わるところがなく、比較すべきは主として魔法能力となるのだが。
■習得できる呪文数
いずれも1レベルで2つ。以降のレベル毎に1つずつ増加。
うむ、少ない。
この少なさ、ガチで容赦が無い。
ついでにいえば特技とらないと儀式魔法も使えない。鬼か。
この点、ウォーロックは”パトロン”から各呪文レベルにつき2つずつ呪文をもらえる分なんぼかましか。もらえるのは呪文リストにない呪文ばっかりだし。
■使用呪文数
回数だけでいうなら、ルールを読めば一目瞭然、ソーサラーの圧勝である。ウィザードと同じ回数だけ呪文が使用できるのに加え、妖術ポイント(後述)で使用回数を回復したりもできる。
一方、ウォーロックはちょっと特殊で、使用可能数が「1レベルで1回、10レベルまで2回、16レベルまで3回、以降で4回だけど小休憩毎に回復」という方式になってる。ちなみに呪文レベルは常に最高レベル。
なので、頻繁に小休憩できる環境なら勝ってると言えなくもない。
まあ確かに、事前バフとか抜かせば戦闘中に使える回数なんてそう多くはない。
だったら2回でもなんとかなるような気もしないでもない。ような気もする。どうだか!
■呪文リスト
1レベルで比べると、ソーサラー20種類に対してウォーロック11種とソーサラー圧勝。
まあウィザードは30種類だけどね! 余裕!
ただしリストの内容を見るとソーサラーが攻撃呪文っぽいのと自己強化の呪文が多いのに対し、ウォーロックはHexとかWitch boltといった、同じ攻撃呪文でもちょっと毛色の変わった呪文が多い。
どうせ覚えられる数は限られてると考えると、そこまで大きな差はないかもね。というのが感想。
■その他の能力
ソーサラーは妖術ポイントsorcery pointを持っており、これを使うことで呪文の使用回数を回復したり、選択していたメタマジックを使うことができる。
メタマジックはいままでの特技のアレとは微妙に効果が異なるものも少なくないが、そこそこ使えそうなものも多い。
あとソーサラーはその起源として”ドラゴンの血脈”と”野生の秘術Wild magic”を選択できるが、この2つならドラゴン一択だろう。
ワイルドマジックはかつてはもっとワイルドって言うか適当だったものだが、今作ではそこそこ有利な効果をもつものも多い。
とはいえ発生がランダムで、しかも自分や仲間に飛んでくる可能性があるとなっては、呪文での状況の改善を求められる1st arcaneとしてはちょっとねえ。
ワイルドマジック決定ダイスを振るのがDMの自称”しょぼくない”ユージさんであることを考えれば、何度1を振られることか、考えるだに恐ろしい。つるかめつるかめ。
一方、竜の血脈はレベル毎にhpが1上がるほか、鱗が生えるためACが13になる。なにこれすごい。あと将来的に抵抗をもらったり、羽を生やしたりもできる。
遊ぶシナリオがHoard of the Dragon Queen なので、ストーリー的にも選ぶならこっちかなー。
これらに対し、ウォーロックの方は相変わらず追加能力山盛り。
まずは1レベルで前述の”パトロン”が呪文を2種類教えてくれるのに加え、2レベルではエルドリッチ・インヴォケーション(エルドリッチブラストが強くなったり、無限回でディテクトマジックやディスガイズセルフが使えるようになったりする)が、3レベルではパクトブーン(鎖、刃、本のどれかを選ぶ:順に強いファミリア、武器、追加呪文)が降ってくる。
習得呪文数が2つであるということは変わらないものの、意外と呪文っぽい能力でなんとか補えるのかもなーという気がしてきた。
***
これらの比較を通じ、いしかわはしばらくの煩悶の結果、ウォーロックを選択した。
ウォーロックの特殊能力を見るにけっこう習得呪文が増やせる、あるいは呪文の代わりになる能力も多く、一方、前述のように、現状のルールではソーサラーは習得呪文の少なさを埋める方法(スクロールとかワンドとか)がない。
だったら工夫次第でどうにかなりそうなウォーロックの方がまだいけるだろ、という判断だ。
11レベルまで小休憩なしに使用できる呪文数が2つのままという点からは全力で目を背けつつ、キャラクター作成に移ることにする。
長くなったので以下次号。
2 件のコメント:
>でも頭文字D列のクリーチャーは勘弁な
ディスプレイサー・ビースト「呼ばれた気がして」
ウォーロックはEldritch Invocationsで便利系の呪文をそこそこ使えるのがいいんじゃないかと思いました。
呪文数の少なさは、呪文を撃っては小休憩をねだるものぐさ太郎スタイルで何とかするしか…
>ディスプレイサー・ビースト「呼ばれた気がして」
お前でもねえ。
いやたぶんこっちの攻撃に常に劣位つけられるだろうからすごくイヤだけどw
Invocationsスゲエいいっスよね!
暗視120ftとか夜行性の種族超えてるやん。
ディテクトマジック常働くとかもイイ感じ。
この辺は次号で語りまする-。
>呪文を撃っては小休憩をねだるものぐさ太郎スタイル
プレイ中はアクションサージするファイター共々ことあるごとに「休ませろー休ませろー」言ってます。
うぜえw
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